ハワイには1年に2回から4回ほど、地球と月と太陽の位置関係により潮の満ち引きが極端に大きくなる”KING TIDE”という日があります。これは他の国でもある現象なのですが、ハワイのワイキキビーチでは2017年のKING TIDEで112年間の観測史上最高の潮位となったそうです。
私たちはサーフィンを通して砂浜が狭くなっていることなどを年々肌で感じ取っていたため、7月12日のKING TIDEの日に様々な海の様子を見に行ってみました。
まずは艦長と満潮の様子を比べるために干潮am7:00ごろのAlamoana bowls beachの様子。
ボートが砂浜の上にある状態になってしまうほど、潮が大きく引いていました。
こちらはpm3:30ごろの同じ場所。
砂に上陸していたボートのところにも海水が来て、水深も深くなっていました。
今回のKING TIDEでは特に災害はなかったものの、海面の上昇が続くと、満潮時に道路や家があるところまで水が来てしまうことも増えてしまいます。雨の影響ではなく満潮の影響により、浸水被害が起きるということも考えられます。
実際に今年の3月に、砂浜侵食被害により崩れてしまったノースショアにある家を見に行ってきました。
この様に、波が穏やかだったのにも関わらずかなり近くまで海水が家に迫っていました。
私たちは家を見に行った後に教えてもらったのですが、この砂の絶壁は少しでも海水が来ないように作ったものだそうです。
この絶壁が崩れないようにこの砂の上はあまり歩かないで欲しいとのことでした。
Tabbieのインタビュー記事にもありますが、海面上昇がハワイでの一番の大きな問題になっています。
ハワイでは多くの家がビーチに建っているため、人々の暮らしが危機に面しているという深刻さを感じました。
ビーチフロントの家は多くの人が夢を見るような、素敵なバケーションハウスだと思います。しかし、この様な状況になってしまうとその素敵な家や暮らしも奪われてしまう可能性があります。
自然の喜びと怖さを受け止め、一人一人ができることをしていきたいと思いました。
海は繋がっています。他人事だと思わず、外国の話だと思わず、みんなで協力して行けますように。